WolframAlphaという計算機科学について

計算機科学専用の検索エンジンWolframAlphaをご存知だろうか。私はこのWolframAlphaという存在を、2017年のSXSWでどこかのセッションで登壇者の方が説明しているときに知ったが、その時は何に使うんだろーと思っていた。それ以来忘れていたが、つい最近日本語版が公開されたという情報を偶然目にして、少し興味を持って調べてみた。

一体何者か

WolframAlphaは数学関連の問い合わせに対して、計算結果を表示してくれるエンジンのようだ。Googleで検索するときと同じ感じで自然言語に対応した検索が可能だが、検索に引っかかったドキュメントやページを返すわけではなく、検索内容を数学的に解釈してその結果を返す仕組みとなっている。例えば、「8回目のトスで3回目の表が出る確率」と検索ボックスに入力すると、その文章を解釈して結果を出力する。

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解釈できない質問だとエラーが出る。Siriみたいに。

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かなり的を絞った感じで使わないとあまり使い所がないが、ホームページを見てみると数学以外のジャンルにも対応しているようだ。例えば「Arts & Media」というジャンルで、スターウォーズの著者と監督を調べるクエリを入力してみると、結果が表示される。

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全くもって使い方のイメージがわかないが、幾何学模様などを表示したり、パラメータを変更しながら確認していくには役に立ちそうだ。sin波を使った図形を描くときに、自分でコードを書いていくよりもこちらで確認しながらパラメータを調整すると良さそうだ。思わぬ形も出現するかもしれない。 ちなみにWolfram言語という独自の言語でクエリを作成することができる。ただし、覚える気はないので、メモ程度に押さえておく。